ウユニ塩湖を存分に堪能し、次の目的地に向けて、【ボリビアの事実上の首都ラパス】に行きました。
ボリビアのラパスは標高3600mと富士山よりも高い位置にある世界で最も標高が高い首都で、「雲の上の街」と称されています。
ボリビアの憲法上の首都はスクレですが、行政や立法があるのはラパスであり、事実上の首都です。
街全体がすり鉢のような形をしていて、中心部には高層ビルが立ち並ぶ都会的な街並みが広がっています。
逆にすり鉢の縁側に行けば行くほど貧しい人々の居住空間となり、日干しした赤いレンガの住宅が軒を連ねていて、
街の中心部からすり鉢の外側に行くための手段としてロープーウェイが建設され、こちらが主な交通手段となっています。
今回は、天空都市ラパスでの事前情報として知っておきたいこと等をご紹介します。
しっかりと事前情報をチェックして安全に旅行を楽しみましょう。
・滞在エリアについて
まず、ラパスについての拠点をどこに置くかということで、どのエリアが一番安全で便利なのだろうかということで、
色々調べてみた結果。
旧市街のサンフランシスコ広場の辺りがいいかなと思います。
後ほど書きますが、ボリビアの治安はあまりよくありません。
この辺りは昼でも夜でも人が沢山いる地域なので、ある程度安全な地域だと思います。
それに、ラパスに来る人は大体ウユニ塩湖に行くか、僕たちみたいにウユニからクスコ等に移動する間だと思います。
そうなるとバスターミナルからもなるべく近いほうがリスクも低いです。
ロープウェイの駅までは多少距離があるものの、昼間にロープーウェイに乗れば問題なしと言うことで、この地域を選択しました。
・ホテルを選ぶコツ
こちらは当然の事ですが、まずは安全な地域であることと、なるべく大通りに面してるホテル。
もしくは側道に入ってもそんなに遠くないホテルががオススメです。
これが僕が泊まっていたホテルの目の前なのですが、車が見えるあたりが大通りになっていて、そこの左手がすぐにサンフランシスコ教会になります。
これくらいの距離感だと大通りから1本入ってもそんなに距離もないので比較的安全ではないでしょうか?
・3つ星以上のホテルを選びましょう
それ以下だと立地も少し悪くなりますし、衛生上も心配です。
それに、セキュリティーボックスがない可能性もあります、そうなるとホテル内での窃盗の心配もしないけなくなり精神的なストレスが多くなります。
予算次第ですが、感覚として東南アジアのような安全な国と比べて1つ星を多くついてるホテルに泊まることをオススメします。
ちなみに僕らが滞在したのはこちらのホテルです。
サンフランシスコ広場のすぐ隣で、側道にはいるのですが、大通りから徒歩1分程です。
3つ星ホテルですが、中庭があって可愛らしい雰囲気ですし、カフェが併設されていていいセキュリティー面も、夜は完全にドアの施錠がされて安心でした。
1部屋大体6000円程度でした。(2人で滞在したので1人3000円程度)
お安くは決してないのでしょうが、安全を考慮すればまずまずといった感じでした。
・治安について
ラパスの治安について外務省の危険レベルでいうと危険レベル1(十分注意してください。)
ということで、決して治安はよくありません。かといって全く観光できないレベルでもありませんが、首絞め強盗や偽警察による被害が出てるようで、しっかりと警戒と対策が必要だと思います。
・実際行ってみた感想
街並みが旧市街で街頭も暗く、人気がないと不気味な感じがするからだと思います。
それに、朝にホテル近くを一人で散歩していた時に、普段は南米の鉄則であるスマホを出したりしていなかったのですが、
朝だし、ホテルのすぐ近くだから大丈夫と思い、写真をとっていると、一人の男性が手を出してスマホを奪うジェスチャーをしてきました。
目つきからして、完全に冗談ではなさそうな雰囲気でした。幸い周りに人がいたのと、体に接触してくることはなかったので問題はありませんでしたが、
これが夜だと完全にアウトでしたし、本当に油断できないと思いました。
ここがその現場です。この写真を撮ったすぐ後でした。
今回は旧市街地でしたが、特にエルアルト地区での被害が多いそうなので、行く際はより注意が必要です。
やはり南米は全く油断ができないです。
治安の良くない地域に行く時の対策についてはこちらの記事を参考にしてしっかりと対策することをお勧めします。
・Mi Teleférico(ミ・テレフェリコ)」
「Mi Teleférico(ミ・テレフェリコ)」はラパス市と隣町エルアルト市の新しい交通機関として2014年に開業したロープーウェイとなります。
現在「Rojo赤」「Amarillo黄」「Verde緑」「Azul青」「Naranjaオレンジ」の5路線が運行されていて最終的には11路線が開通予定です。
地形の起伏が激しいラパス市内には鉄道を通すことが難しく、また市内の渋滞緩和策のひとつとして、現職大統領エボ・モラレスによって計画されました。
コロンビアのメデジンにあるロープウェイを参考にしており、一般市民の足としてロープーウェイが運行されていて、非常に便利で且つ安全に移動することができるようになったそうで、治安改善の効果も出ているようです。
またロープウェイからはラパスやエルアルトの街並み、眺めることができるため新しい観光スポットとしても人気の名所となっています。
・泥棒市場
ラパスと言えば毎週日曜日開催の【泥棒市場】が有名です。
最寄駅はロープーウェイの「Estacion 16 de Julio」駅で、駅をおりるとすぐに泥棒市場の屋台が並びます。
ここでは、ラパスで盗まれた盗品が販売されることから、泥棒市場と呼ばれているそうで、販売されているものはほぼガラクタなのですが、
新品のものや服も売っていますし、屋台で食事なんかも食べれるのとラパスで有名な【おばちゃんプロレス】もこのあたりにあるということで一種の観光地になっています。
ですが、ここで注意が必要です。
この辺はかなり混雑していますし、泥棒市場で販売する盗品を仕入れるする為に多くの泥棒やスリもいるそうです。
この泥棒市場でスマホやカメラなんかをポケットに入れてると盗まれる事もありますし、不用意にそれらを取り出すと後をつけられて、人気の少ないところで襲われるなんてこともあり得ます。
また、相手が子供であっても油断は禁物です。子供はグループで声をかけてきたり、物乞いをしてきて注意を引いてるうちに盗まれたりします。
それにこの泥棒市場はかなり広範囲で、
道も入り組んでいる上に、かなり混雑していて、建物の角度や屋台がぎっしり並んでる場所とかではロープーウェイの線路が見えなくなり
気が付けばかなり駅から離れた奥のほうに知らない間に行ってしまってる場合があります。
常にロープーウェイの線路を目視するようにし、現在地を把握して、夜になる前には必ず離れるようにしましょう。
感想として、掘り出し物に出会える可能性があり、一緒にいった友人なんかは買い物を楽しんでいました。
ラパスはそんなに沢山観光する場所はありませんので、行ってみるのは大いにありだと思います。
・最後に
いかがでしたでしょうか?
ラパスを訪れる大半の人がウユニ塩湖の前後にくるところで、ラパスを目的地としていないと思いますが、
ロープーウェイからの眺めは素晴らしいですし、近くには【チチカカ湖】や【月の谷】をはじめ観光地もあります。
治安面も最悪とまではいかないですので、注意さえしていればそこまで恐れることもないと思います。
なかな富士山より高所にある首都に来ることはないと思います。
全て経験になると思います。
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