2022年2月
ブラジルはリオデジャネイロに行ってきました。
サッカーとビーチが大好きな僕にとっては憧れの場所だったリオ、当然リオのカーニバルと言えば世界でも有名なカーニバルですし、一生に一度は参加してみたいと思っていました。しかし、2022年もコロナの影響で行われないことが決定していました。それでも、どうしてもリオには行ってみたいとゆう思いで行ってきました。
そんな憧れの地、『リオデジャネイロで強盗』に遭ってしまいました。
幸い怪我はなく、携行品を盗まれただけですみました。
今思えば襲われて当然と思うような行動でしたし、海外慣れてしているから、『自分は大丈夫だろう』と思い込んでいたことが原因だったと深く反省しています。
襲われた時に冷静な判断ができたのと、海外経験の中で襲われた際の注意点と事前準備は理解していたので最小限の被害ですんだのだと理解しました。
”もし、この注意点を理解していなければ『最悪の事態』になっていたかもしれません。”
これから海外の治安があまり良くないところに行く方達に向けて、実体験に基づく注意点をご紹介したいと思います。
・必須な事前準備
では、海外で治安の悪い場所に行く際の必要な事前準備について紹介していきます。
どれも非常に大切なことになりますので順番に見ていきましょう。
海外旅行保険の加入
まずは当たり前の事のように思われるのですが、実は海外旅行にいく方の中で、保険に加入される方は30.4%となっており、3人の内2名は保険未加入です。
できるだけコストを下げて旅行に行きたいとゆう気持ちはわかります。
しかし、何かあってからでは遅いです。
個別で加入するのが面倒だとゆう方には、旅行の航空券を購入するだけで自動で補償がついてくるクレジットカードもありますので、そちらのカードに切り替えるのもオススメです。
保険を選ぶ際のポイントは
・携行品損害が付帯してる。(50万円程度)
・傷害・疾病の治療費用が付帯してる。
こちらの2点が最低限付帯してる保険を選びましょう。
渡航の際には保険証書などをコピーして持参することを忘れないようにしてください。
スペアのスマートフォンを用意する
海外の方にとってスマートフォンは高級品です。特に『i phone』は人気が高く、海外でも高値で取引される為、財布よりスマートフォンを真っ先に狙われる傾向があります。
1台10万円はしますし、現地の人からすれば1ヶ月分のお給料では到底買えない高級品です。
それに実際に被害に遭った際に一番僕自身が困ったのもスマートフォンがないことでした。
日本と連絡が取れないですし、地図のアプリも時間もわからなくなり、場合によっては帰りのフライト情報すらわからなくなり大変困りました。
なので、街歩きようには古いスマートフォンを用意して、最低限のアプリをダウンロードして使用しましょう。
そして、普段使用してるスマートフォンはホテルのセキュリティーボックスにおいておきましょう。
持参する携行品の購入履歴がわかる物を用意する
海外旅行保険の加入がすみましたら、『持参する携行品の購入履歴がわかる物を自宅で結構ですのでご用意しておいてください。
万が一海外で強盗や盗難に遭った場合、海外旅行保険の携行品補償を申請する際に必要となる資料で
『いつ?、どこで?、何を?、いくらで?』購入したのかを証明する為に必要です。
これらの資料を日本に戻ってきてから提出することで保険の補償が受けられます。
補償内容に関しては、保険次第ではありますが
・1点5万円〜10万円が限度
・合計30万円〜50万円程度
・財布等に入ってた現金は返金不可
の保険が一般的になります。
ない場合は最悪補償が受けられなくなる場合がありますので、事前に準備しておくと安心です。
クレジットカード会社等の連絡先を控えておく。
海外だけではなく国内でもですが、クレジットカードが盗まれた場合はすぐにクレジットカード会社に電話して、利用を止めなければなりません。
カード会社によっては海外から24時間繋がる連絡先がある場合もありますし、渡航先地域によって連絡先が異なる場合があります。
今や犯罪も高度になってきていて、クレジットカードを不正利用することも簡単にできるそうです。
盗難にあった後の不正利用に関しては、証拠を出せば返金されることは多いですが、時間も労力もししっかりかかります。返金だと3ヶ月ぐらいかかる場合が一般的です。
こちらもしっかり事前に準備して、スマートフォンではなく紙で持っておくて非常に便利です。
クレジットカードの利用を止める際の最大の注意点があります。
ストップには2種類あります。(カードの種類による。)
完全停止:カード再発行のみ再利用が可能
一時停止:カードが返ってきた場合に、再度電話することで再利用が可能
※可能であれば一時停止をオススメします。
僕の場合、クレジットカードを全部盗難にあったのですが、奇跡的に翌日全部返ってきたんです。
でも返ってくる訳がないと思っていましたので、完全停止にしてしまっていました。
再利用できていればその後の旅行を余裕ができたので、非常に悔やまれる失敗でした。
・強盗に遭わないようにする注意点
前述したように犯罪も巧妙かつ組織的に行われるようになってきています。
やはり強盗する側もターゲットとなる人を観察してから、慎重に犯罪に及ぶケースが増えてきているようです。
日本人だからとゆうことでターゲットになるケースはありますが、隙を見せない行動を心がけてターゲットにならないようにする為ことが非常に大切です。
その上での重要なポイントを紹介していきます。
スマートフォンを街中で見ない
この感覚、僕も正直全くありませんでした。実際に南米などに行ってる友人からも注意されていました。
最初の方はかなり注意していたのですが、やはり地球の裏側に来てますし、写真を撮りたいし、地図も見たい。そう思って周りを見ると、みんな歩きスマホしてます。
『全然大丈夫じゃん!!』と慣れてくるにつれて、どこでも歩きスマホしたり街中でも見てしまうようになっていきました。
こちらも前述したように、スマホは高級品です。現地の方の所得の数ヶ月分に相当します。
尾行されて、お昼でも路地に入った瞬間に盗まれることもあります。
スマホを触る時はカフェやお店の中で触るようにしましょう。どうしても触る際はカバンの中に隠したりして見ることを厳守してください。
貴重品は持ち歩かない
これはある種基本的なことだと思いますが、基本を忠実に行うことの大事さを再認識して頂ければと思います。実際僕も、現金はしっかり分けていたのでほとんど被害にあっていませんが、3枚持っていってたクレジットカードを強盗にあった夜だけ3枚持っていました。理由があって持っていたにしろ、慣れてきていたせいで、分けるのが面倒だなと思って怠けた証拠です。皆さんにはそういった思いをしてもらいたくありませんので、多少めんどくさいですが毎回ホテル出る時にはしっかりと貴重品の管理を行いましょう。その上でのポイントを再度整理していきましょう。
- ホテル選びを慎重に
- クレジットカード、パスポート、貴重品、現金はセキュリティーボックスに保管
- 靴下もしくは靴の中にホテルへ戻る為のタクシー代を入れておく
とにかく基本を忠実に実行することが大切です。外出する時は紛失してもいい最低限の荷物で出かけましょう。また、ブラジルではクレジットカードは屋台でも使えるくらおいクレジット社会ですし、パスポートもスマホの画像やコピーで問題ありません。長時間移動する場合は、ダミーの財布と本財布に分けて、ダミーの方に多からず少なからずの現金を用意しておくといいでしょう。少なすぎると怪しまれるので相手がある程度納得するぐらいの現金が理想です。個人的には1万円から2万円ぐらいがいいかと思います。
夜の外出では必ずタクシーを使う
僕が被害に遭ったのが、ホテルから徒歩2分くらいの大きな通り沿いでした。
外出先からホテル近くのBARにタクシーで行って、お店がまだ開店してなかったので荷物を置きにホテルに戻る最中でした。
リオデジャネイロのビーチ沿いのメインストリートで、よく歩いていた道ですし、ホテルが沢山立ってる場所ですし、徒歩2分の距離なので問題ないだろうと思い込んでいました。
夜でもビーチ沿いはお店もあって、非常に明るくて安全なのですが、反対側のホテル側の道は意外と暗いところもあり、その少しの暗い道のところで被害にありました。
※実際に僕が被害にあった場所です。
ブラジルのタクシーは安全ですし、タクシーの運転手さんも危険な事は理解していますので、ホテルの入り口の直前まで必ず送ってくれます。道路の反対側とかで止めたりはしません。
ホテルや行き先が見えているからと行って、反対車線で降りるのではなく必ず目的地の入り口の目の前までタクシーで移動してください。
ホテルやBARでも大抵セキュリティーの人がお店前に立っていますので、少し費用は嵩みますが非常に重要なことですので、絶対に夜の移動はタクシーを利用してください。
・強盗に遭った時の注意点
最も重要な事をお伝えするパートになります。
“間違いなく対応次第で命に関わります”
僕の場合は、留学していた経験があり、ブラジルやメキシコ人の友人から強盗にあった話などを聞かせてもらっていたことがあります。その中で強盗にあった際に絶対にしてはいけないことと、その理由を教えてもらっていました。当時はあまり気に止めていませんでしたが、結果的にそのおかげで最小限の被害で済んだと心から思います。もしこのようなことを知らなければ間違った行動をとっていたと思います。大切なことですので、慎重に見ていきましょう。
絶対に抵抗しない
まず、強盗にあった場合は、難しいかもしれませんがパニックに陥らないことが重要です。
そして、『絶対に抵抗しないでください。』
これは声を出したり、近くにいる人に助けを求めるとゆうことも絶対にしないでください。
ほとんどの場合が金品を狙った強盗です。無抵抗であればほとんどの場合が無傷で済みます。
しかし、少しでも抵抗したり、声を出して助けを呼ぶと『拉致』されたり、最悪の場合拳銃やナイフ等で傷付けられます。
不運にも強盗にあってしまった場合、金品は諦めて命を守ることに徹しましょう。
これだけを理解していれば大抵の場合は問題なくやり過ごすことができます。
抵抗してはいけない理由
日本で強盗にあった場合は、声を出して助けを求めるとゆう話を聞いたことがありますが、日本では近くにいる人が助けてくれたり、相手も凶器を持っていなかったり怯んで逃げることがあるからだと思います。
まずブラジルや南米中米諸国だと何もぜずに逃げるって事はほとんどありません。大抵無理やり連行されたり暴行を加えられます。
そこで抵抗してはいけない理由について記載していきます。
”助けを呼んでも誰も助けてくれません。”
意外かもしれませんが、観光客だけではなく現地の人も強盗に遭います。残念ながら日本と比較して犯罪とゆうものがもっと身近にあるとゆうことなのです。
従って、子供の頃から犯罪に巻き込まれないように、犯行現場に居合わせた場合は絶対に助けないでその場からいち早く離れるとゆうことを教えられます。
白状なのではなくて、自分の身を守るためには必須な考え方なのです。
万が一警察が近くにいたとしても大声を出すのはやめましょう。警察がいたとしても助けてくれる保障はありません。相手を無駄に刺激してしまうことになりかねません。
”犯罪は組織化されている。”
僕の場合、車の影から出てきた2人の少年に突然声を掛けられ、体に触れてきたので手を振り払ったところ、相手がタバコを顔面めがけて押し付けてこようとした時に、好意的に話掛けられた訳ではないとわかりました。
次の瞬間に、僕の頭の中での選択肢は
- 交戦する。
- 逃げる。
- 声を出して助けを求める。
の3つでした。その時は金品を差し出すとゆう選択肢はありませんでした。
理由としては、大通り沿いですぐ近くに人もいましたし、ホテルは見える距離にあり、相手は恐らく中学生か高校生ぐらいの少年2人でした。
正直、腹も立っていたので、心の中ではこれくらいなら相手にしても問題ないなと思っていました。
しかし、その時に友人のブラジル人の教えを思い出し、冷静になることにしました。
同時にもう一つ思い出したのが、少年達に声を掛けられる直前に、2人の少女がこちらをニヤニヤしながら見てきていて、その横から彼らがこっちに来たことを思い出したました。その瞬間に全員グルだとゆうことを理解し、他にも仲間がいるかもしれないと周りを見れば、後ろから2人、前からも2人、こちらに向かってきていることに気が付きました。
そこで完全に抵抗することは諦めて、彼らに財布を差し出しましたが、それだけでは足りずスマホ、時計、アクセサリー全部持っていかれることになりました。
ほんの数十秒の出来事でした。
後で警察の人から聞いたのがこの辺でよく同じことを繰り返してる少年達だとゆうことで、他にも数名グループがいるとのことでした。
もし僕が冷静な判断ができずに相手は2人だと思って交戦していたら、違う結果になっていたかもしれません。目の前のことだけで判断せずに確実にグループで行ってると思っていた方が賢明でしょう。
・事後に行う手続き
クレジットカードを止める
こちらは先程紹介した部分と重複しますが、まずはクレジットカードが盗まれた場合はすぐに止めてください。
一時停止にできるカードの種類であれば一時停止をオススメします。
万が一返ってきた場合に再利用することが可能です。
日本領事館に連絡する
これが最も大切なことになります。
領事館の仕事は現地で困ってる日本人を助けることで、日本人の領事の方が駐在してますし、親身になって相談に乗ってくださいます。
僕の場合は、すぐに領事の方とポルトガルの通訳の方が滞在ホテルに来てくださり、次に必要な盗難届けを取りに行く際に同行してくださいました。
同行途中に車内でも貴重な現地のお話を聞かせて頂いたりと、すごい貴重な体験をさせて頂きました。
本来、お役所の方ですので頼るつもりにしていなかったのですが、物凄く親身のなって頂きました。感動しました。事後すぐにご連絡されることをオススメします。
盗難届けを取りにいく
こちらに関しては『海外旅行保険』に加入してる方のみです。
前述した通り、海外旅行保険には大抵『携行品の補償』が付帯しています。
保険会社で、補償を申請する時に盗難届けが必要となります。
これは現地の警察署で取得が必要な書類で、英語で被害状況を警察官へ伝え、作成してもらいます。
補償の申請時に被害にあった携行品の詳細もこの書類に記載してもらうことが必須です。
例えば iphone 13pro max 256GB スペースグレー 約10万円など。
『事前準備』のところで用意してもらった書類と、ここに記載してる内容が一致して初めて補償の対象になります。なので、現地の警察署で必ず保険に加入してるので詳細の記載をお願いしましょう。
・1点10万円が限度且つ合計30万円の補償の場合
補償金額については『時価』に相当する金額を補償してもらうこととなります。
時価の計算方法は購入から1年毎に10%値下がりするイメージです。
上記のiphoneを購入後2年が経過していた場合8万円の補償となるとゆうことです。
※補償内容・計算方法に関しては保険会社によって異なりますので参考程度にお願いします。
最後に
今回は実体験を基に海外で強盗にあった際に対処法や、犯罪に巻き込まれない為の注意点を記載してきました。
いかがでしたでしょうか?
今回、僕が本当にお伝えしたいことは、恐れすぎないで欲しいとゆうことです。
僕は確かにブラジルで怖い経験をしました。それでもブラジルに行って本当によかったと心から思っています。
犯罪に手を染める人も、私利私欲の為に犯罪を犯してる訳ではありません。
貧困が原因でまともに教育を受けることができず、生活をする為に仕方なく犯罪に手を染めてしまっていることがほとんどです。それでも決して肯定されるべき事ではありません。
しかし、世界にはこうゆう事実があるとゆう事を理解しておきたいとゆう事です。
また、今回ご紹介したような点をきっちりと理解して準備をすることで、犯罪に巻き込まれる可能性が格段と下がりますし、もし犯罪に巻き込まれても最小限の被害に止めることができます。
本当に今回の旅で出会ったブラジルの人達は心の底からの笑顔に溢れていて、とっても優しい人達でした、今までに見たことないようなスケールの景色にも出会えて本当に魅力溢れる街でした。
こういった素敵な人達が住んでる国や街に、治安が悪いからとゆう理由だけで訪れることを避けるのはもったいないと思っています。
是非、正しい知識を身につけて旅の選択肢を増やして欲しいと願っています。
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